懐疑・無意識・伝染――大正期の中河与一文学――

懐疑・無意識・伝染――大正期の中河与一文学――

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最終更新日 2016年06月20日
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内容紹介

拙稿「形式・飛躍・偶然――中河与一初期評論試論――」(http://p.booklog.jp/book/69055)では、中河与一の昭和四年の形式主義芸術論と昭和一〇年の偶然文学論の連続性を考察した。そこでは、評論に考察の対象を絞ったため、中河の小説については言及しなかった。本稿はその宿題に対して応答するため、大正一〇年から始まる初期小説群を評論の基本的アイディアとして読解する。

【目次】
序、偶然性の心中小説――『或る心中の話』『ビスケツトと裁判』
一、懐疑から解釈へ――『祖母』『木枯の日』『義足』『鵞鳥か家鴨か』
二、精神医学的テーマ――『清めの布と希望』『午前の殺人』『黒い影』
三、「無意識」と形式主義とシュルレアリスム
四、原点としての『悩ましき妄想』
五、伝染恐怖の批評性――『彼の憂鬱』『赤き城門』『地獄』『肉親の賦』

【略年譜】
大正10(1921)年 早稲田大学に入学するも、極度の潔癖症のため翌年退学。1月、長男誕生。『悩ましき妄想』、『新公論』、6月。
大正12(1923)年 3月、長女誕生。『祖母』、『文芸春秋』、7月。『或る心中の話』、『文芸春秋』、11月。
大正13(1924)年 『木枯の日』、『新潮』、3月。『ビスケツトと裁判』、『文芸春秋』、6月。『清めの布と希望』、『新小説』、9月。『義足』、『文芸春秋』、10月。
大正14(1925)年 5月、次女誕生。『彼の憂鬱』、『新潮』、1月。『赤き城門』、『文芸時代』、3月。『地獄』、『中央公論』、9月。『黒い影』、『文芸春秋』、9月。
大正15(1926)年 『肉親の賦』、『中央公論』、1月。

目次
序、偶然性の心中小説――『或る心中の話』『ビスケツトと裁判』
一、懐疑から解釈へ――『祖母』『木枯の日』『義足』『鵞鳥か家鴨か』
二、精神医学的テーマ――『清めの布と希望』『午前の殺人』『黒い影』
三、「無意識」と形式主義とシュルレアリスム
四、原点としての『悩ましき妄想』
五、伝染恐怖の批評性――『彼の憂鬱』『赤き城門』『地獄』『肉親の賦』
奥付
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