生き延びたカント主義――国木田独歩『第三者』試論――

生き延びたカント主義――国木田独歩『第三者』試論――

状態 完成
最終更新日 2013年12月24日
ページ数 PDF:13ページ
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内容紹介

国木田独歩の短編小説『第三者』は明治三六(1903)年、『文章倶楽部』一〇月号にて発表された。不和で別居に至った夫婦(江間とお鶴)の将来を案じる江間の友人である大井、そしてお鶴の兄である武島。この二人の「第三者」がそれぞれ、担当する対象の観察報告を交互に交換する往復書簡体の形で進行していくこのテクストは、従来、先行する書簡体小説『おとづれ』の発展的形態としてのみ捉えられていた。しかし、『第三者』に貫かれている、知ることと感じることの対立図式には、元を辿れば独歩のカント学習があった。そこに認められる「超越主義」的読解を読み込みつつ、『第三者』を独歩が理解したカント像表現のテクストとして読む。

【目次】
一、失敗作としての『第三者』
二、独歩のカント受容
三、超越主義化するカント
四、知ることの限界/を知ること
五、第三者批判と独歩の実存主義

【略年譜】
明治四(1871)年 千葉県銚子にて誕生。
明治二七(1894)年 中桐確太郎『哲学変遷史』を読む。北村透谷『エマルソン』を読む。
明治三〇(1897)年 『おとづれ』を『国民之友』一一月号に発表。
明治三六(1903)年 『第三者』を『文章倶楽部』一〇月号に発表。

目次
一、失敗作としての『第三者』
二、独歩のカント受容
三、超越主義化するカント
四、知ることの限界/を知ること
五、第三者批判と独歩の実存主義
奥付
奥付