状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2016年05月15日 |
ページ数 | PDF:15ページ |
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自然、小民、驚異、死、運命、シンセリティなど、明治短編小説の名手にして後の近代文学に大きな影響を与えた作家国木田独歩には、読解される際、高い頻度で言及される定型化された諸テーマが存在する。しかしその長い研究史にあっても未だ発掘されていない重要なテーマが存在しているように思われる。それは「偶然性」というテーマだ。この問題がクリアに出ている鎌倉蟄居時代のテクスト『鎌倉夫人』(明三五・一一)を都市と地方の接触、リゾート化の問題を中心に読み解いていくことで、国木田独歩における「偶然性」についての考察の足がかりを作りたい。
序、太公望の哲学 |
一、『鎌倉夫人』の太公望 |
二、太公望イメージ |
三、境界地帯としての鎌倉 |
四、情報集積する都市 |
五、代弁する数学者 |
六、沈黙する文学者 |
結論、領域接触の第三レヴェル |
註 |
奥付 |
奥付 |