埴谷雄高と『純粋理性批判』――想像力について――

埴谷雄高と『純粋理性批判』――想像力について――

販売価格:165円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2012年09月29日
ページ数 PDF:20ページ
内容紹介

作家埴谷雄高に影響を与えた哲学書として数多く指摘されてきたのがカント『純粋理性批判』だ。本格的な作家になる以前の二十代の若き埴谷は非合法の地下政治活動によって逮捕されてしまうが、その独房で偶然その本との「決定的な出会い」を果たす。本稿では、蓄積された研究史を概観した上で、その中で忘れ去られてしまった論点「想像力」を立ち上げ、その論点を中心に、カントから埴谷への思想の継承、その類似と差異を考察していく。

目次
序、カントと出会う埴谷雄高
一、多加野遥『埴谷雄高論』
二、佐古田修司『反埴谷雄高』
三、鹿島徹『埴谷雄高と存在論』
四、熊野純彦『埴谷雄高』
五、カントの想像力論
六、埴谷雄高の想像力論
七、想像力と「自同律の不快」
結論
奥付
奥付