日本では漢訳の法華経が流通してきたために、法華経が身近な役に立つ普通の人にも普通に理解できるたとえ話であることを知らない人が多くいる。特に法華経を信奉する一部の集団では、法華経が難信難解であるということで、神秘的な凡夫に理解不能であるかのごとき指導をされて、普通の文学の一つとして読むことができない人が多い。漢文を崇め、内容理解よりも信仰の対象として読経され、果ては題目という低俗なレベルに貶められて、法華経の有り難い話の内容に直接信者が近づけないようにされてきた。
本書では、そんな難解な信心の教説・教学という視点を離れ、一つの仏教文学として、また面白いためになるお話として優れた法華経の七つのたとえを紐解いてみたい。
火宅無常の譬え |
母性を失った狂信者たち |
私の学生部時代の話 |
化城喩品の巧みな話 |
譬喩品 正法を捨てる者は無間地獄で苦しみ抜く |
法華経がこんな教えを説いていたとは知らなかった |
無間地獄の中の念佛者 |
正法か知らないが、それで人として心が済むのかね |
信心のためには人殺しも許されるのか |
法華経が唯一絶対に正しいと信じるのなら |
日本再興のための画期的な発見 |
人生 時間は貴重だよ |
母こそ太陽 |
なぜこれほどまでに残酷に退転者をみせしめにできるのか |
政治集団となる法華経組織 |
法華経に本当の救いはあるのか? |
私心を捨ててこそ |
奥付 |
奥付 |