状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2023年04月22日 3年以内 |
ページ数 | PDF:196ページ |
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さて、今回の夏目漱石の世界『こころ』という作品の中の『先生と遺書』という第三部の「内容」であるが、それは、まず、冒頭は、先生からの「長い手紙」であり、それは、「……(以前)あなたは私の過去を絵巻物(えまきもの)のように、あなたの前に展開してくれと逼(せま)ったが、その時は、他日(たじつ)を約して、あなたの要求を斥(しりぞ)けてしまった。その義務からとは別として私の過去を書いておきたいのです。私の過去は私だけの経験であり、私だけの所有と言っても差支えないものです。ただし受け入れる事の出来ない人に与えるくらいなら、私はむしろ私の経験を私の生命(いのち)とともに葬った方がいいと思うのです。私は何千万といる日本人のうちで、ただ貴方だけに、私の過去を物語りたいのです。あなたは真面目(まじめ)だから。あなたは真面目に人生そのものから生きた教訓を得たいと言ったから。この手紙があなたの手に落ちる頃には、私はもうこの世にはいないでしょう」という内容であり、興味や関心がありましたら、ぜひとも訪ねて見てください。