状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2016年04月30日 |
ページ数 | PDF:13ページ |
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三木清が書いた亡き妻への追悼文「幼き者の為に」は、大正七(1918)年に『新潮』で発表された有島武郎の短篇『小さき者へ』を容易に連想させる。実際、京都大学に在籍していた若き三木は、谷川徹三の紹介で、有島との直接に交流する期間があった。また、有島と青年三木は「個性」をキーワードにして己の思想を展開していった点でも共通点が見出せる。『小さき者へ』と「幼き者の為に」、母を失った我が子へ宛てた二つの「タイムカプセル」の比較を通じて、翻って、『小さき者へ』に認められた時間的意識、そして「不幸な而して同時に幸福な」という謎めいた一節の意味を読み解く。
【目次】
一、二つのタイムカプセル
二、有島武郎と三木清
三、幸福のテクスト
四、ナビゲーション的機能と時の数的詳述
五、家族から社会へ
六、幸福と個性
註
※この論文は『大正文学論叢』第二号(七四~八五頁、明治大学大学院宮越ゼミ、二〇一六・二)に収録されたものである。紙版はhttp://www.en-soph.org/archives/47476307.htmlで公開している。
一、二つのタイムカプセル |
二、有島武郎と三木清 |
三、幸福のテクスト |
四、ナビゲーション的機能と時の数的詳述 |
五、家族から社会へ |
六、幸福と個性 |
註 |
奥付 |
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