さて、今回は、『五輪書』(宮本武蔵)の下巻として、第三部の「火の巻」と第四部の「風の巻・空の巻」とを合わせたものであり、その内容は、例えば、第三部の「火の巻」では、まさに「火」になぞらえて、実践での「戦い勝負」の仕方について、いわゆる「火の巻」として書き顕わしたものであり、そして、宮本武蔵自身、長年に渡る数多くの実践から学び得た「生きた兵法の智慧」を、まさに次から次へと「二十七項目」語っていくものであり、それら一つ一つの項目についての考察になっているとともに、一方、第四部の「風の巻」では、宮本武蔵は、他の流派を「九項目」に分類して、それらについての厳しい「考察と批判」などを行なっているとともに、それに「空の巻」をも加えて、さらに、宮本武蔵が到達した武芸の最究極の「境地」とは、また、極めて難解とされる「岩尾の身」とは、「空」とは、「万理一空」とは、また、「古木鳴鵙図」(こぼくめいげきず)や「宮本武蔵の自画像」、その他、それらすべての「謎」が解かれていますので、興味や関心がありましたら、ぜひとも訪ねて見てください。
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