さて、今回は、『五輪書』(宮本武蔵)の第四部(風の巻・空の巻)であり、それは、「……兵法、他流の道を知る事、他の兵法の流々を書付け、風の巻として、此巻に顕はす所也。他流の道をしらずしては、我一流の道悎(たしか)にわきまへがたし」とある。そして、他流を「九項目」に置き換えて、宮本武蔵から見た、様々な流派の「考察と批評」とを書き記したものである。そこで、今回は、それらの「九項目」を含む「風の巻」と、それに「空の巻」とを加えて、それらの一つ一つの項目についての考察になっているとともに、宮本武蔵が到達した武芸の最究極の「境地」とは、また、極めて難解とされる「岩尾の身」とは、「空」とは、そして、「万理一空」とは、さらに、「古木鳴鵙図(こぼくめいげきず)」や「宮本武蔵の自画像」、その他、それらすべての「謎」が解かれていますので、興味や関心がありましたら、ぜひとも訪ねて見てください。
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