風庵・妖伝 ④  鬼神の宮に、妖しの糸の舞い狂う

風庵・妖伝 ④  鬼神の宮に、妖しの糸の舞い狂う

販売価格:110円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2012年02月13日
ページ数 PDF:15ページ
内容紹介

「侍という身分にも、積もる悩みは数々あるものじゃな・・・」風庵は、そう呟くと、急須を傾けた。
「さてと、今夜は、信州、佐久の宿で聞いた、いささか恐ろしい話をしようか。身の毛もよだつとは、このことじゃろうかな」
老人は、ほうじ茶をずずっと啜った。千曲川のほとり、若くして父の跡目を継がねばならぬ少年、小太郎の悩みは深かった。優しさ故か、気の小ささか・・・同輩からは「ケラのフグリ殿」とあざけられていた。その少年が、後見役の伯父に勧められ、鬼神の宮へ妖怪退治に向かうことになる・・・

目次
* 鬼神の宮に、妖しの糸の舞い狂う
* 花を摘む小太郎 
* 「ケラのフグリ殿」
* 妖怪のうわさ
* 決心
* 伯父御の餞別
* 出立
* 古宮は苔むして
* 妖しの女は、子連れの・・・
* 小太郎の太刀風
* 切ったは、五輪の石塔か
* 闘いの終焉