状態 | 執筆中 |
---|---|
最終更新日 | 2015年09月20日 |
ページ数 | PDF:18ページ |
ダウンロード | PDF形式でダウンロード EPUB形式でダウンロード |
Kindleで読む | New ※要設定 設定方法はこちら |
ヒーラー的特殊な能力が備わっていたがゆえ、人々に恐れられ、理不尽な最期を迎えた…
そんな過去世を持つ、ローザ・ドリー。
だがその時代、彼女は最後の日に家族の者達を前にしてこのように言った、
「この地球のどこかに、傷を負った魂達を導きシンの力を下さる、そのような神々の宿る島があります。そこは青く透明な海に浮かぶ、とても神聖な島であると言われております。私はその島の、神の元へまいるだけのこと。数時間後、私の肉体は息絶えるかも知れません。誰かの手によって私のこの命が絶たれたとしても、けしてその者達を憎んではなりません。肉体が滅びても魂は永遠です。私は再び生まれ変わり、その神の宿る島であなた方を待っております。永い歳月が掛かったとしても、その島で、この家族皆(みな)で再びお会いすることを約束しましょう」
永い時を経て、過去世の記憶を思い出すことも無くローザ・ドリーは今、ひとりマウイ島に暮らしている。
しかし六三歳の誕生日を迎えて間もなく、彼女は癌を宣告された。余命は半年ほど…。
余命宣告を受けたその日、浅い眠りの中、
「今のうちに逢いたい人に会っておくがよい」
彼女の中にそのような言葉がおりた。