「出雲の空には天界に通ずる空洞がある。空洞を仰ぎ願をかけ、祈祷師は経文で絵を描いた。ある難病を患う女性を救うために――」「お経で描かれた観音様」とは、出雲地方に住む祈祷師により経文を連ねて描かれた観音像の掛け軸のこと。その観音像が起こした奇跡とは――。悩める読者の心を少しでも癒すことが出来れば幸せだ。そんな思いを込めて書いた作品です。★総合誌「季刊山陰」第12号に掲載されました★編集人：古浦義己、森麻子★発行人：菊地幸介★発行所：島根日日新聞社