人間の姿形をしたひとつの存在は、その存在がどこから来たのかを忘れてしまっている。
忘れてしまっているものの、ここではないことを知っている。
それなのに、この人間の中で暮らさなくてはならなくなり、この人間たちを、人間の姿をした人間ではない存在が見つめる日々。
それは、赤い橋の下から始まった。
| 赤い橋とひとりの男 |
| 始まり |
| 人間になるためのレッスン |
| 夫役も父親役もやめてしまいたい |
| 忘れる |
| よくみる夢 |
| もうこの際どうにでもなれ的な |
| 外側を見ても 何も |
| 思い出すのだ |
| さぁ チャンスだ |
| 退行に見える進行 |
| うっすらとした輪郭から |
| どんどん溢れてくる |
| あの出逢い |
| 本当の始まり |