《阿久悠 / 筒井康隆/新世紀エヴァンゲリオン/小松左京//福島正実/マキタスポーツ/サンキュータツオ/神聖かまってちゃん 》
神聖かまってちゃんとマキタスポーツ
―――ロックの浸透と拡散の果てに
ところが、ロックの普及と拡散とともに、共通の価値観は失われつつある。いや、失われてはいないのだが、その価値観を共有する規模をはるかに超える速度で、バンドをすることが広まりつつあるのだ!
かつて、筒井康隆はSF好きが集まるSF大会で「浸透と拡散」と唱えた。七〇年代に小松左京の『日本沈没』がベストセラーになり、七七年には『スターウォーズ』の第一作が公開された。『宇宙戦艦ヤマト』もヒットし、『機動戦士ガンダム』がやってくる。この結果、SF的なものは世間に受け入れられるようになった。SF的想像力はマンガ、アニメ、文学、テレビ、映画、さまざまなものに波及するようになる。
この状況はSF業界にとっては喜ばしいことだった。一方で、SFが普及していくことを「SFが拡散してしまおうとしている」と嘆く人もいた。
語って欲しいバンドを語ってくれない音楽雑誌やライターに我々、は反旗をひるがえそう!
これは、神聖かまってちゃん評である。そ、ニートの。。。
音楽の文脈を知っている音楽ライターが書かないから、
20代のks底辺が違った角度から「神聖かまってちゃん」評を紹介します。
今回は、マキタスポーツを軸に、神聖かまってちゃんについて語っていきます。