「律儀者の秘めたる恋心は、時として、思わぬ嵐を呼ぶことになるものじゃ・・・」
風庵老人は、呟くように言いながら、焼酎をなみなみと茶碗に満たした。
殿への忠義だてと、秘めたる愛のハザマにあって、苦悩する若き郷士の血潮の中に、次第に魔物は潜み始めた・・・そして、遂に
| 風庵老人、妖しの旅噺 音読 2時間 |
| * 俄のお召し |
| * 秋、晴天の霹靂 |
| * トキさま、お下げ渡し |
| * 呪縛の中で |
| * トキさまお命 |
| * 蘇る“月の輝き” |
| * 異変 |
| * 春雷轟き、深淵に沈むは・・・ |