女子高校生の北田玲(きただれい)は先輩幸美の紹介で秋葉原にある「撮(と)らせ屋(や)パンチショット」でモデル「アミ」として働くことになる。
この撮らせ屋とは女子高生が客の希望するコスチュームにて写真を撮らせるサービスである。
ある日その店に安田吾郎といういかにも冴えない客が現れる。安田は仕事も家庭もうまくいっていない。風俗嬢と勘違いしてアミに襲いかかるが、あっけなく股間を蹴り上げられ撃退されてしまう。安田は行き場を失っており、この店に通うようになる。
ある日、安田はアミの父親に同情的な発言をしたことにより、アミの逆鱗に触れ罵詈雑言を浴びせられる。だがその後アミは自らの軽率な言動を反省し、安田に会って詫びたいと思うようになる。
わずかな手がかりを頼りに安田を見つけ出したアミは安田に詫び、再来店するよう懇願する。
再訪問を果たした安田はアミに「擬似親子」の関係を提案する。両者は理想の家族像を追い求めていたため合意する。やがて安田の家庭では息子徹と少しずつ会話を持ち、親子関係を縮める。一方アミの心境にも変化が生じ、拒む父親との関係修復への決意が芽生える。
しかし、二人の疑似親子関係は長く続かない。アミの進路相談後、安田はアミの将来を考え、二人の擬似親子関係の終幕を決意する。そして二人はこれを機会に別れる。
アミは父にギャンブルと家庭のどちらを取るのかの決断を迫る。父親の下した結論は家庭だった。実家に帰省していく。
その後、二人の再会が偶然実現する。
二人は大きく変貌を遂げていた。
あらすじ |
目次 |
第一章 |
第二章 |
第三章 |
第四章 |
第五章 |
第六章 |
第七章 |
第八章 |
第九章 |
第十章 |
第十一章 |
第十二章 |
第十三章 |
第十四章 |
第十五章 |
第十六章 |
第十七章 |
第十八章 |
第十九章 |
第二十章 |
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奥付 |
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