福祉のひろば2014年9月号

福祉のひろば2014年9月号

販売価格:440円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2014年08月26日
ページ数 PDF:88ページ
内容紹介

特集

あきらめない!協働の力で在宅の医療、介護に挑戦

〝家族介護から社会的介護〟〝地域密着型生活介護〟〝施設から在宅へ〟などなど、制度政策の転換ごとに、国は、耳触りの良い言葉を並べ、公的福祉を住民から遠ざけ、福祉の市場化を持ち込みました。在宅生活を過ごすうえで、医療と介護の連携や協働は欠かせません。

在宅の医療や介護の現場では、制度の変貌の影響を受けながらも、利用者や家族の在宅生活を、制度に合わせて機械的にきりかえるわけにはいきません。関わる従事者のみなさん自身も、利用者や家族の人権、尊厳を保障する存在として、あきらめないで、制度からの排除や抑制へのくやしい思いを胸に秘めながら立ち向かっています。

特集では、在宅医療や介護の従事者として、利用者や家族に向き合い、学び、一緒にたたかいながら実践してきた、早川一光さん(幸・総合人間研究所所長・医師)、大井通正さん(医療生協八尾クリニック所長)、藤原るかさん(共に介護を学びあい励まし合いネットワーク主宰、ホームヘルパー)に、実践と苦悩、仕事の喜びを語っていただきました。

今回の鼎談では、在宅という大きなテーマを持ちながらも、それぞれの人格にどう向き合うかという思いや、専門職の泥臭い協働が語られます。一人ひとりが生きる地域を維持していくには、無差別平等のていねいさを失いかけている地域を、尊厳を大切にしてこそ、よみがえるのではないでしょうか。