「永遠の乗客(ユーモレスク)Wieczny pasażer (humoreska)」は、約百年前のポーランドのある種の鉄オタを描いた皮肉な掌篇。アガピト・クルチカ氏は鉄道と旅行の情熱的な支持者。今日もスーツケースを持って駅の切符売り場に並びます。
この短篇はステファン・グラビンスキ Stefan Grabiński(1887-1936)の鉄道怪談集『Demon ruchu 動きの悪魔』(1919)に収録されたものですが、副題に「ユーモレスク」とあるとおり、ユーモアを交えた軽い読み物になっています。
ステファン・グラビンスキはポーランド文学史上ほぼ唯一の恐怖小説ジャンルの作家で、「ポーランドのポー」、「ポーランドのラヴクラフト」と呼ばれています。
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