天空の彼方へ


著: 6228ki

天空の彼方へ

著:6228ki
販売価格:220円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2014年05月17日
ページ数 PDF:26ページ
内容紹介

海賊船・龍神丸はその昔、瀬戸内海を席巻していた。頭領・甚右衛門は配下とともに航行する船や、島々から財宝を略奪した。その財宝を海の涯ての無人島カラス島の洞窟に隠した。五人の配下を交代で監視にあたらせていたが、ある日、脱走者が出た。やがて脱走者はとらわれ、島の神社の檻に幽閉され、そこで命を落とすことになった。それを知った弟の留吉が頭領を襲い殺害、龍神丸も焼き払ってしまう。彼は心の通じた老婆と兄弟同然の男とともに小船でカラス島へ向かう。監視の五人とともにその財宝の分け前を話し合っていたが、くくりつけていたはずの小舟が嵐で流されてしまう。
そのうち島のほうから助けにくるとたかをくくっていたが、誰ひとりこなかった。食料と水がが底をつき、やがて彼らは絶望のなかで骸と化していった。
はるかな年が経ち、島の幼い兄弟がカラス島へやってきた。そこで目にしたものは、想像を絶する光景だった。

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