福祉のひろば2014年6月号

福祉のひろば2014年6月号

販売価格:440円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2014年05月16日
ページ数 PDF:88ページ
内容紹介

特集 高齢期のひとり暮らしを豊かにするために
沖縄県宮古島市におけるひとり暮らし高齢者の調査結果から明らかになったこと

少子高齢化が進む離島地域における高齢者の実態

 社会福祉法人宮古島市社会福祉協議会(以下、市社協)が昨年、市内のひとり暮らし高齢者を対象に全数調査を実施しました。この調査の実施主体は市社協ですが、調査の設計は、明治学院大学社会学部付属研究所の研究プロジェクト「離島の高齢者生活と住民福祉活動のあり方に関する研究」班(研究代表・河合克義)が共同でおこないました。市社協が三月一〇日にその調査結果をふまえ開催したシンポジウムに参加して、紹介することにしました。
 
きびしい高齢者の実態を明らかにして支援を考える

 特集では、市社協が実施したシンポジウム(テーマ:高齢期のひとり暮らしを豊かにするために)の当日の内容・第一部の調査分析をされた板倉香子(いたくらこうこ)さん(洗足(せんぞく)こども短期大学専任講師)の基調報告、・第二部の関係者によるシンポジウム(コーディネーター河合克義)、を整理して掲載します。

 第二部のシンポジウムでは、フロアから「お年寄りは話し相手を求めている。訪問介護の訪問時間を増やせば認知症は抑制できる」(ホームヘルパー、民生・児童委員)、「高齢者に健康保険料、介護保険料を負担させて、消費税もアップします。これで豊かになるでしょうか」(民生・児童委員)などの意見が出され、高齢者の暮らしの実態のきびしさと社会的な支援の必要性が出されています。