状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2012年02月13日 |
ページ数 | PDF:28ページ |
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あらすじ
大谷春治郎は四国は丸亀の出身である。男兄弟三人の真ん中で商才に長け、丸亀で米屋として大成し、もう一旗揚げると両親と弟を連れ、東京は青山に店を出した。青山の連隊を控え、急成長を遂げる我が国の軍隊と共に、大きくなっていった春治郎の店に翳りが見え始めたのは、美しい妻との間に設けた一人息子が中学生になった頃である。好事魔多しの喩えの通り、米相場に手を出し始めた春治郎は、次第に相場師の餌食となっていって、気がついた時には財産の全てが差し押さえられ、赤い封印が張られていた。
全盛時にカメラや無線機を買って貰い、使いこなしていた一人息子の政次郎は、両親と共に流れ着いた地方の町で新しい商売を始め、父の借金を返しながら、妻と3人の子と楽しく暮らしていたが・・・
春治郎の記 |