自分の行動は倍返しで戻ってくる!?裁くのは誰?
サン=テグジュペリ著の「星の王子様」で,王子様は自分の星で大切に育てていた1本しかない特別なバラが,地球にはたくさん咲いていたことにショックを受けます。でも,見た目は同じでも自分が大好きだったバラはあの1本のバラだけだったと最期に気づきます。このストーリーから,日常のごく普通の生活の中に,目には見えない大切なものがたくさん隠れているということを知ることができたました。
手塚治虫著の「火の鳥」からは,一貫して「生命の永遠性や生命の繋がり」という大きなメッセージを受け取ることができました。
芥川龍之介著の「蜘蛛の糸」からは,小さな生命であっても守る大切さや善い行いは自分に戻ってくること。また,人の生命(心)はその時その時によって様々に変化していくこと…こんな難しいメッセージを感じ取ることができました。
本作品は,これらのメッセージを子供たちに伝え,自分たちの生活について一歩深く考えてもらいたいとの思いを道徳資料として表現した作品が原作となっています。
さて,主人公の少年が眠りについた頃,ふと気づくと,自分の裁判が行われるという場所に迷い込んでいました。そこは,その少年が現実の世界でがんばりきれなかったことや犯した失敗などの罪を裁かれる場所でした。
少年は,その裁かれた失敗を償っていく過程で,善い行動も悪い行動も自分の心(生命)に貯金されていくことをことを学んでいきます。そして,1番重い罪となる友だちの心を傷つけたことに対する判決が下されます。償う方法はあるのでしょうか?そして,裁く者は誰…?!
小学校学級担任(terahide)が道徳資料として書き下ろした原稿用紙50枚のストーリーを,その当時,受け持っていた学級の小学6年生(midori)が卒業記念にと漫画化してくれました。それが,この「学級担任と小学6年生のコラボ作品『誕生日裁判所』」です!
※midoriさんは大学卒業後,現在,漫画家デビューを果たしています。