| 状態 | 完成 |
|---|---|
| 最終更新日 | 2015年06月18日 |
| ページ数 | PDF:105ページ |
Kindle版ができました。2.9MBと軽くなり、見やすくなっています。原子力発電の知識、原子力発電の持つ危険性や未解決の問題、原子力発電に頼らなくても電力不足が生じないことが大変わかりやすく解説されています。私たちの未来をどのような社会にするべきなのでしょうか? 現在の科学技術レベルでは、原子力を完全に制御し、廃棄物の処理ができるところまで到達していないのです。今、私たちの命を守り、将来に付けをまわさないようにするためには、原子力発電から早く卒業してしまう以外に道はないと思います。本書を読まれれば、なぜ、卒原発・脱原発しなければならないのか、よくわかると思います。
政府は、2011年12月に福島第一原発事故は収束したと発表しましたが、それから1年経った2013年12月現在でも、事故は収束していません。収束するまでには、まだまだ長い期間を要することがわかっています。マスコミや巷のにわか専門家による無責任な煽り発言もあり、風評被害も多く発生していますので、自分や家族の為に、一人一人が正しい知識と情報を持って、自分で判断しなくてはならない時代なのです。本書は、事故後の経過についてやその為にどのような影響が考えられるのか、そして科学的な見地からどのように対応すれば良いのか、食品の暫定基準値と新規制値の評価、乳幼児に対する食品の基準値のあり方、被ばく量の超概算方法もわかりやすく書かれ、原子力発電についても様々な問題について説明されています。食品中の放射性セシウム量がわかれば、その値から被ばく量を把握することもできます。福島原発事故による放射性物質の汚染、内部被ばくと外部被ばくの違い、被ばくの健康に与える影響や体を守る方法、自然放射線と人工放射線、などなど、生物学的な視点からわかりやすく解説されています。【著者:岐部健生(専門:放射線生物学・環境生物学)】(B5版ブックレット約100ページ分)
<発行:エネルギー政策を考える千葉市民の会(SeisakuKSK) 略称ESK
| まえがき |
| はじめに |
| 第一章 東京電力福島第一原子力発電所事故の汚染と今後 |
| 1.放出された放射性物質の総量と種類 |
| 2.放射性物質の拡散(汚染) |
| 福島第一原発から漏れた放射能の広がり |
| 陸上汚染の状況(1m高さの空間線量率&首都圏の地表面へのセシウム134,137の沈着量 |
| 陸上の汚染状況(沈着量) 【文部科学省による航空機モニタリングの測定結果】 |
| 海洋への拡がり |
| 海洋汚染の状況 |
| 3.今後、数十年間、放射性物質と向き合わねばならない |
| 除染・廃棄物保管、生態系の保全 |
| 第二章 法令による規制値、放射線量とその影響 |
| 1.法令による規制値 |
| 福島原発事故後の対応 |
| 管理区域 |
| 2.放射線量とその影響 |
| 3.チェルノブイリ原発事故の放射能汚染のガン発症への影響 |
| 福島における甲状腺検査&放射性ヨウ素について |
| 第三章 原発事故による食品の放射性物質汚染とその対策 |
| 1. 食品の暫定規制値について(内部被曝を防ぐために) |
| 暫定規制値 (2011年3月17日) |
| 2.暫定規制値に代わる新基準作り |
| 暫定規制値と、新基準値の2つの基準値 |
| 3.暫定規制値と新規制値の評価について |
| 全ての食材が、法律で許可されることとなる新基準値ギリギリだったら |
| 4.食材の規制値の考え方 |
| 乳幼児に対する食品の放射性セシウムの濃度規制と測定機器について |
| 5.現在、流通している食材について |
| 6 食品からの被ばくを最小限にする方法 |
| 第四章 外部被曝と内部被曝 |
| 外部被曝と内部被曝(模式図) |
| 1.外部被曝(体外被曝) |
| 2.内部被曝(体内被曝) |
| 3.主な放射性物質の違いによる被曝の特徴 |
| 4.半減期について |
| 5.放射性物質の体内蓄積について(平衡値) |
| 【演習】 被ばく量(外部被ばく+内部被ばく)を超概算してみよう ①② |
| 【演習】 被ばく量(外部被ばく+内部被ばく)を超概算してみよう ③④ |
| 超概算(1日分) ①②~ |
| 超概算(1日分) ~③ |
| 第五章 放射能と放射線の基礎知識 |
| 1.放射能と放射線 |
| 主な放射線の透過力と人体への影響度 |
| 2.放射能や放射線を理解するための単位 |
| 等価線量と実効線量 |
| 実効線量係数、ベクレル値から実効線量(Sv)を求める |
| 3.身の回りの放射線(年間の放射線量) |
| 身の回りの放射線(宇宙線から医療まで) |
| 4.天然放射性元素と人工放射性元素 |
| 第六章 放射線の測定 |
| 1.表面汚染の測定 |
| 2.空間線量や積算線量の測定 |
| 4.放射線測定器の表示データについて |
| 6.食品中の放射性物質濃度を測定するには |
| 食品の放射線の測定 NaIシンチレ-ション(スペクトロメ-タ付き) |
| 第七章 放射性物質から原子力発電までの詳しい知識 |
| 1.そもそも元素と原子とは? |
| 元素と原子 |
| 原子の構造 (原子の模式図) |
| 2. 放射性物質の壊変(崩壊) ウラン235の自然崩壊 |
| ウラン238の壊変(自然崩壊) |
| 3.核分裂反応と原子力発電 |
| ウラン235の核分裂 |
| 臨界(核分裂の続く状態) |
| 核分裂生成物 |
| 「使用済み核燃料」の冷却 & 核分裂生成物の例 |
| 超ウラン元素について |
| プルトニウム239生成過程 |
| 放射性廃棄物の処理 |
| 一般的にいわれている原子力発電の長所 |
| 原子力発電の持つ多くの短所 |
| 4.原子力発電に関する科学的問題の整理 |
| 第八章 放射性同位体を持つ元素 |
| 炭素(carbon, C) |
| カリウム(potassium, K) |
| ヨウ素(iodine,I) |
| セシウム(cesium or caesium、Cs) |
| セシウムの生物濃縮 |
| ストロンチウム( strontium,Sr) |
| プルトニウム(Plutonium,Pu) |
| プルトニウム(Pu)の体内摂取の経路と排出 |
| あとがき・参考文献・著者紹介 |
| おわりに |
| 参考文献など |
| 著者紹介 |
| 付録 「エネルギー政策を考える千葉市民の会」のパブリックコメント(2012年8月) |
| 付録 「エネルギー政策を考える千葉市民の会」のパブリックコメント(2012年8月) |
| 「エネルギー政策を考える千葉市民の会」とは |
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| わかりやすい放射能と放射線の知識~汚染食品から子どもを守る方法~ |
| 奥付 |
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