「ヤツを血の海に沈めてやる」
恋人の復讐を誓った女がいた。彼女の名はマリー。地獄を垣間見た血まみれのマリー。形見のナックル・ダガーを懐にのみ、仇を追ってマスターの店へたどり着いた。
復讐の相手の背後には、犯罪集団の気配がちらつく。ひょんなことからマリーと知り合ったカオリが、敵の手に落ちた。マリーを返り討ちにしようとたくらむ犯罪集団の計画には、さらに裏があった。
対決のときはきた。復讐など無意味だ・・・・・・そう言い切りながら、マスターも動き出す。
ナックル・ダガーの冷たい刃だけが、結末の虚しさを知っていた。
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