状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2013年11月12日 |
ページ数 | PDF:23ページ |
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「彼が、畑の向こうにある空家に越してきたのは、春のうららかな日のことだった――(中略)
もっとも特筆すべきは、顔だった。左半分がケロイドのようになって、赤い盛り上がりがそこを覆っている。火傷か何かなのか、彼の左半分の顔面は、右半分とはおよそ正反対の造形を保っていた。まだ幼い私でも、右半分の彼の顔はとんでもなく美しいことをすぐに理解したが、左半分の彼の顔は、とんでもなく恐ろしいものに見えた。両極にあるものがひとところに同居している」
幼いときに顔に傷を負った「彼」――秋芳郎と「私」、そして「私」の兄・幸次の数年間の物語。
※「しっとり美人の出てくるBL」というリクエストをいただいて書いたものです。