例えば、ソクラテスには、非常に有名な「ダイモンからの合図」というものがあり、それは、「……わたしには、なにか神からの知らせとか、ダイモンからの合図とかいったようなものが、よくおこるのです。これは、子供のときからはじまったもので、一種の声となってあらわれるのでして、いつでも、わたしが何かをしようとしているとき、それをわたしにさしとめるのでして、何かをなせとすすめることは、いかなるばあいにもないのです。」というものであるが、それは、一体、どこから聞こえて来る「声」(合図)だったのかという「考察」であり、また、家を出る時にも、また、裁判中も、なぜか一度も「ダイモンからの合図」がなかったという、いわばソクラテスに関する「最大の謎」の一つが存在することになるかと思うが、まさにその「謎解き」(詳細な解明)になっていますので、興味や関心がありましたら、ぜひとも訪ねて見てください。(令和二年二月十九日現在、更新して最新版)
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