ちち・はは

ちち・はは

状態 完成
最終更新日 2013年11月02日
ページ数 PDF:46ページ
ダウンロード PDF形式でダウンロード EPUB形式でダウンロード
Kindleで読む New  ※要設定 設定方法はこちら
内容紹介

昭和11年、日中戦争の始まる前の年、新潟県村上市の女学校に勤めていた私の父は、近くの瀬波温泉の旅館の娘である母と出会った。母は、東京の女子高等師範を出て、家事科の教師をしていた。賢い女性の好きな父、当時としては珍しく「共に」学び、共に働く」共働きの結婚生活を理想としていた。勤め先の関係で、別居結婚、土・日にだけ一緒に暮らせる「七夕夫婦」であったが、父はそれを良しとしていた。が、やがて戦争が始まり、理科の教師であった父は、軍需工場の研究室に勤めるようになる。姉・比佐子も生まれ、家庭と仕事の両立のできない母は、専業主婦となる。そして私・洋子が生まれたが、戦局はますます悪化し、当時住んでいた浦和市も空襲された。一家は新潟県の田舎に疎開する。富山の工場に勤めていた父は、敗戦とともに失業し、新潟に帰り、そこの師範学校の教師となる。ベビーブームで妹・美代子も生まれた。が、組合運動をしてレッドパージにあった父は、またも失業し、母は中学校の数学教師として再就職した。まだ学齢前の妹をかかえ、生活は大変だった。これ以後、共働きの両親の許で、姉、私、妹の生活が続く。それぞれの進学、結婚……やがて老いた両親の介護、死、その後……と続く。

目次
(1)父母の出会い
(2)姉の誕生
(3)浦和で
(4)私の誕生
(5)本土空襲
(6)妹の誕生
(7)四人目の子
(8)姉妹の生活
(9)母の単身赴任
(10)千葉へ引っ越す
(11)姉の結婚
(12)丙午
(13)妹の進学
(14)妹の結婚
(15)介護
(16)父母の死
(17)その後の姉妹
奥付
奥付