2011年３月11日の東北の災禍は、これまで我々が前提にしてきた価値観を根底から否定した。それはお金を中心におく生き方、個人の幸せを一番大事にする生き方では世の中は治まらないという教えであった。では、どうすれば・・・
私はその答えが「足るを知る」にあると思っている。しかし、私のような凡人は何かとてつもないきっかけがないと「足るを知る」ことはない、そこで思った。「足るを知る」ことは、「楽しく、つながりを大切に、こころ豊かに、自由に生きること」に通じるのではないか・・・と。そこで「楽しく、つながりのある、こころ豊かな、自由な生き方をしている人を訪ねる旅を始めよう」と思った。そして、それらの人に「どのようにしていまに至ったかを話してもらおう」と。こうして、この本は出来上がった。