「満足度が高い研修を企画したい…」
企業の人事部門で人材育成にたずさわる方ならば誰もが考えることでしょう。そのために、カリキュラムの設計や講師の選定、そして運営メインなど工夫をされているかとは思いますが、意外と見過ごされがちな分野ってご存知でしょうか?
それが、受講者。
事前に適切な告知をすることにより、研修の受講者に正しい期待値を持ってクラスルームに来てもらえれば、高い満足度を半ば以上達成したも同然です。逆に、たとえ講師がどれだけ力量を持っていたとしても、受講者の知識がありすぎても無さすぎても、満足度の高い研修は難しいのです。
…と言うと、「そうそう、だから、教える内容をしっかり事前に告知して…」という声が聞こえますが、それ「だけ」で果たして十分でしょうか?というのは、研修に限らず教育関連の難しいところなのですが、これから研修を受けるということは、その分野に関する知識がないことを意味します。そんな人が告知された「教える内容」を聞いたとしても、正直なところピンとこなくて正しい期待値の形成は難しいのです(もちろん、ムダではないですけれど)。
では、どのようにして正しい期待値を形成するか?という疑問への答えが、使用前使用後を見せる「TARBOモデル」です。一般の商材でよく使われる、「使用後はこうなりますよ」と同じイメージで、「この研修を受講するとこうなれますよ」と、自らのスキルやマインドの延長線上に期待値を設定するのです。
本稿では、筆者がこれまで5,000人以上の受講者を集めた実体験から編み出した、正しい期待値の設定法を解説します。具体的には、先ほどの「TARBOモデル」とともに、研修を魅力的に見せて参加者を増やすためのノウハウ「PASoMANAの法則」も解説します。
公募型の研修はもちろん、階層別の研修においても使えるノウハウです。正しい期待値をもった受講者が大挙して研修に押し寄せ、誰もが満足する素晴らしいセッションが実現する、そんな状況も夢ではありません。
はじめに |
はじめに |
屈辱的な体験が教えた期待値の大切さ |
屈辱的な体験が教えた期待値の大切さ |
受講後の姿を示すTARBOモデル |
受講後の姿を示すTARBOモデル |
研修に人が押し寄せるPASoMANAの法則 |
研修に人が押し寄せるPASoMANAの法則 |
参考資料: 講師の全体像 |
参考資料: 講師の全体像 |
奥付 |
奥付 |