⭐️コスモス文学賞入賞作品⭐️ ★PDFページ数(24P)★
新潟県新潟市の北東約60キロ離れた関川村を舞台にした恋物語。昭和44年の春から秋までの期間、ブラスバンド部の中学三年の富士夫と二年の文子の恋の葛藤が描かれる。最初、富士夫は文子に対して抱く気持ちの正体がわからなかったが、ある日の『星条旗よ永遠なれ』の練習を終えたとき、初めて『好きだ』という感情に気づいた。日ごとに彼女への思いは募り、夜の彷徨などをしたが、最終的には手紙で告白することにした。その頃、ブラスバンド部は第一回定期演奏会を開催することが決まった。
文子から返事が来た。素直に受け入れる返事ではなかった。しばらくして村の夏祭りのとき、始めてデートをした。
合宿練習の時、流れ星を富士夫と文子は見て、お互いのことを祈る。文子との間もますます進展していくようだが、今度は親の宗教の問題で富士夫と文子は別れることになる。文子の親より富士夫と付き合うことを禁止されたのである。
九月二十八日に関川村を大きな水害が襲った。一人で留守番をしていた文子を、必死に助けようと富士夫は駆けつけるが……。
新潟市の北東約六〇キロにある関川村 |
ピッコロとピアノが得意な天使 |
心で演奏すること『音楽は人なり』 |
悲恋の曲『エリーゼのために』 |
引き裂かれた二人の絆 |
濁流を乗り越えて |
富士夫と文子の絆は永遠に |
奥付 |
奥付 |