現代のテレビ・新聞などにおいて見られる腐敗した政府プロパガンダの手口は、 すでに明治に確立されていた――。 戦争とジャーナリズムの在り方、日露戦争・大逆事件と作家たちとの関係など、 黒岩涙香と「萬朝報」の時代についての論考。 平成のいま、再び、言論の自由を失いつつあるこの日本において、言葉の力の意味を問い直す。 同人誌「群系31号」掲載作品。