状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2013年08月06日 |
ページ数 | PDF:17ページ |
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石渡さんの部屋は、存外男っぽい匂いがした。というと語弊があるかもしれない。正確には、女っぽい匂いはそこまでしなかった。乾燥した、冬の日差しが埃をかぶってそのまま封じられたような匂いだ、と、言おうと思いながら私はお茶を用意する石渡さんの背中に話しかけられないままでいる――
綺麗でかわいくてピアノの名手「石渡さん」と、根暗で読書ばかりしている「私」の緩やかな成長の物語。
3周年記念でリクエストのあった「美しい指」を題材に書いたお話です。
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