キミック乱 2009 年七月号に掲載された読みきりです。 吉川広嘉は岩国藩主にして、関ヶ原で主家・毛利を裏切った吉川広家の孫である。 その広嘉は錦川に架橋するという父の代から幾度も失敗した難事業に取り組んでいた。 研究を重ねて作り上げた橋は、その年の嵐であっけなく壊れてしまった。 それでも広嘉は屈することなく前へと向かい──── 中世最長の木造アーチ橋である山口県岩国市の錦帯橋、その誕生の物語。
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