「友がいた。口を開けば故郷の愚痴がついて出る、そんな友だった」
夢を追い、故郷を捨てた若者が失踪した。上京した女友達はあてどなく酒場をめぐり、夢を託した仲間を探す……彼の好きだったカクテルだけを手掛かりに。
見かねたマスターが動き出した。日本ではマイナーなカクテルを好む若者にも興味があった。
だが足取りをたどるほどに、浮き彫りになる犯罪、忍び寄る陰謀。絶体絶命のピンチから、マスターは若者を連れ帰ることができるのか?
連作短編ハードボイルド小説、第2話。
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