それは繰り返される1999年夏の神戸の物語。
阪神淡路大震災時に記憶を失った少年「双間創真」は、自分の事をお兄ちゃんと慕う居候先の娘「旭陽空」と共に健やかな時を過ごし、自由奔放で柔軟な発想力を持った高校生へと成長していた。
しかし、創真には繰り返し見続ける夢があった。
それは、謎のゴスロリ少女と共に超能力者同士の戦いに挑むと言うもので、その悲惨な結末に魘されては空に心配ばかりかけていた。
創真は空との幸せな暮らしを守る為に苦しみの原因となる夢の道筋を追う事を決意する。
それがどんなに過酷な道であろうとも、その先にどんな結末が待っていようとも、空と二人ならば乗り越えられると信じて。

そして、創真と空は自分達の通う学校を舞台に、夢で見たような超能力者同士の戦いに巻き込まれる。
しかも、能力の発動条件はパートナーとキスをする事。
だが、創真は苛烈を極める戦いの中でパートナーである空とのキスを拒み、能力を使わないで相手の弱点を狙う奇想天外で卑怯な発想で勝ち抜く事を決意し、周囲を滅茶苦茶に振り回して行くのであった。