時は天明三年(一七八三年)、場所は太平に慣れきった江戸。
世直し衆とは紀州藩旗本、佐野善左衛門に命を預けた体技に秀でた者の一団である。
頭目の佐野とは、時の最高権力者、老中田沼意次の考えに共鳴をして、配下の者を用いて、
田沼の政敵を葬る裏工作をしている男であるが、女にはとことん甘い一面を持っている。
中でも配下の蘭夏に惚れているようである。
江戸にひとつの難事件が起こった。
序章 残された因果 |
序章 残された因果 |
第一章 卯吉の涙 |
第一章 卯吉の涙 |
第二章 妖しの化粧彫り |
第二章 妖しの化粧彫り |
第三章 破門の凶剣 |
第三章 破門の凶剣 |
第四章 浅間に散る桜 |
第四章 浅間に散る桜 |
奥付 |
奥付 |