福島原発事故を哲学する

福島原発事故を哲学する

状態 完成
最終更新日 2013年05月28日
ページ数 PDF:30ページ
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内容紹介

 我々は、産業革命の頃に確立した文明の原理に沿って、日々考え行動し暮らしています。その機械文明は、自然科学の法則の発見、発明品の創造に威力を発揮してきました。おかげで大変便利な生活ができるようになりました。しかし、公害は科学技術で克服しましたが、代わりに原子力発電所から出る核廃棄物、グローバルな気候変動、環境ホルモン汚染、植動物の種の絶滅等といった人類を脅かす問題を新たに生み出し、解決できず苦悩しています。機械文明の原理では、解決できないかもしれないのです。
 この度の福島第1原子力発電所の事故は、機械文明における発電という光明面と放射性物質の未来永劫に亘る悪影響の暗黒面を如実に曝け出しました。原子力村は再び原発安全との宣伝をしていますが、事の本質は安全の押し売りという単純な話ではありません。もっと深く原発事故を掘り下げないと禍根を残しそうです。根源的には近代の哲学観と科学観がこの先の人類の安全を担保できるのかと言うことです。筆者が、一介の哲学者になり思惟したのが拙著です。

目次
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まえがき
第1章 現在文明の成立ち
第2章 安全に対する両者の相違
第3章 新手の公害
第4章 機械文明の哲学的考察
第5章 止まらない経済競争
第6章 近代の思考枠の変革
あとがき
参考文献
奥付
奥付