状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2013年05月20日 |
ページ数 | PDF:88ページ |
特集 2013年 新たに職員を迎える福祉現場の今と明日のために
福祉現場の今と明日を担う人たちの採用と育成の課題は大きく変化してきています。毎年4月号では、新たに福祉現場で働く人たちへのメッセージを発信してきました。しかし、本誌読者の多くは、新たに採用される人々ではなく、迎える側の人々です。そこで今回の特集では、入職者がどのような教育や時代の影響を受け、何を背負ってきたのか、また福祉現場での採用のあり方が大きく変化しはじめているのはなぜか、等を考えます。そこには、当事者家族や地域住民等からの社会福祉事業の現場に期待する声が込められています。また、福祉現場で働く先輩たちは、そこで行われている、拘っている、担っていることを、ともに働き、さまざまな場を通して語りかけています。しかし、自分たちが体験してきたことや感動してきたこと、拘っていることを後輩に伝えるのは並大抵なことではありません。多くの現場では、この課題に向き合いながら、苦闘し続けています。
福祉現場で働こうと考えている学生たちは、他のシュウカツ(就職活動)の影響を受けています。卒業年度の前年から具体的な就職希望先を絞り始め、卒業年度の夏頃にはいくつかの内定にたどりつく状況です。福祉現場における新卒者受入れの状況を伺うと、法人や事業所のテンポやスケジュールではなく、学生のテンポやスケジュールに合わせるという転換を示唆しています。しかし、多くの事業者は、経済的にも人的にもゆとりのある状況から遠く離れています。社会福祉事業への入職希望者を奪い合うのではなく、構造的な問題と考えながら、この問題での時代の変貌としてとらえていかなければならないのでしょうか。