状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2013年05月18日 |
ページ数 | PDF:79ページ |
【特集】なぜ保育は福祉でなければならないのか-保育現場から見た児童問題・児童の権利-
子どもたちが背負うさまざまな困難や問題は複雑で、家族丸ごとの生活保障が重要です。しかし、民主党政権が提案した保育制度の新システム(子ども・子育て新システム)は、児童問題の解決や児童の権利からかけ離れた方向へと突き進んでいます。
保育所が児童福祉施設として機能すること、その役割の強化が、抑制され抑圧された子どもたちを受け止め、育み、人としての尊厳を守るうえで大切です。
競争社会・格差社会の中で子どもたちや親が今どんな状況に置かれているのか。新システムの問題点とは。なぜ保育は福祉でなければならないのか――。保育現場の声、研究者の解説、そして福祉としての保育を守る運動をご紹介します。
◆保育現場から見える親と子、福祉としての保育実践 編集主幹 黒田孝彦
数か所の保育所に取材したレポート。ある所長は、「保育士には今や、カウンセラーやケースワーカー的な役割が求められている」と言いますが、保育の市場化・営利事業化をねらう新システムでは丁寧な関わりができなくなります。新システムへの疑問と危機感が浮き彫りにされています。
◆なぜ「保育」は福祉でなければならないのか 杉山隆一(大阪保育研究所)
新システムは、日本の保育をどこへ導くのか、幼保一体給付とはどのような内容で、何が問題なのかを解説し、「福祉としての保育」について考察しています。 ◆政府・財界が進める子ども・子育て新システムの導入を許さない取り組み 編集室
「待機児解消の切り札!」とマスコミも利用して宣伝されている「子ども・子育て新システム」の本質を明らかにし、保育の真の拡充を願う請願署名運動が全国で展開されています。ここでは、大阪での取り組みを紹介しています。