状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2013年05月18日 |
ページ数 | PDF:78ページ |
【特集】2010年を高齢者福祉の新たな出発の年に
岩手県の旧沢内村は、50年前、全国に先駆けて老人医療費・乳幼児医療費の無料化を実施した村として有名です。豪雪・多病・貧困に苦しむ山村で、住民と行政の協働でその困難を克服した活動と伝統は“生命行政”と呼ばれ、『いのちの作法』『いのちの山河』の二つの映画にも描かれています。私たちは「無料化」だけに注目するのではなく、沢内村の実践と思想から多くのことを学ぶことができます。 高齢・障害・児童の福祉が大きな転換を迎えようとしている2010年。命や人権が大切にされる日本にしたい。その願いを込めて1月号では、いのちを大切にし、いのちを守るために草の根民主主義と住民本位の取り組みを進めてきた沢内村から、さまざまなメッセージを読み取りたいと思います。 語って下さるのは、沢内村の取り組みを深く理解し、かつて東京都の老人医療費無料化にも関わられ、現在は日本高齢者NGO会議議長として国内外の高齢者運動でご活躍の上坪陽(かみつぼ ひかり)さん。インタビュアーは、河合克義明治学院大学教授です。
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*「東京都日の出町 医療費無料化で安心が広がる―75歳以上の高齢者の医療費無料化を実現!」(折田真知子さん) 2009年4月から75歳以上の高齢者の医療費無料化を実施した東京都日の出町の町会議員の方にレポートしていただきました。 医療費負担がなくなることで、高齢者やその家族、町民の間に安心が広がり、町の活性化につながるという報告から、後期高齢者医療制度の一日も早い廃止が求められていると言えます。