状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2013年05月18日 |
ページ数 | PDF:78ページ |
【特集】急速化する医療破壊と再生の途(Ⅱ)
急激な医療破壊と、医療保障を守ろうとする私たちの取り組みを8・9月号で連続してとりあげました。
地域から入院ベッドがなくなり、夜間・休日は無医地区に―岩手県の県立医療機関の再編成を追う(編集室現地レポート):岩手県では、住民自身の手でつくり守ってきた県立医療機関がいま、統廃合の嵐の中にあります。45~75床の規模の5病院が、有床診療所化を経て今年度から無床診療所へ。その結果、無医地区になった地区もあり、住民の不安が高まっています。さらに1病院(60床)をいきなり無床化する計画もあります。「地域医療を守れ!」と住民が県をあげて立ち上がっています。その経緯と取り組みをご紹介します。
国民のいのちと健康より経済を優先する構造改革のもとで、崩壊の危機に直面している医療保障制度(相野谷安孝さん):全日本民主医療機関連合会の調査では、経済的理由で受診が遅れ、死亡に至ったケースが2008年だけで31件あったと報告されています。国民皆保険のはずの日本でなぜ、今こういう事態が起きているのでしょうか。公的医療保険制度の形骸化、医師不足問題などの背景にある国の医療費抑制政策と、それを後押しする財界・大企業の姿勢を鋭く批判し、同時に医療保障拡充を求める運動を紹介。一日も早く、新自由主義・「構造改革」路線を転換させ、いのちとくらしを優先させることこそ大切です。それは、
「政権交代」がなされた場合でも、新たな政権をしっかり監視していくことが重要である、ということだと言えます。
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*トピックス「発信! 福祉職場で働きたい! 15人の学生たち」は、現在福祉系大学で学ぶ学生15人に、福祉職場への熱い思いを語ってもらいました。皆様からの感想をぜひお寄せ下さい。