状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2013年05月18日 |
ページ数 | PDF:78ページ |
【特集】急速化する医療破壊と再生の途(Ⅰ)
急激な医療破壊が、貧困とともに私たちのくらしを直撃しています。構造改革は、医療・介護・福祉分野に競争と無秩序を導入し、「自己責任」論を振りかざして、採算性と効率重視の医療構造を持ちこみました。
医療破壊がどのように進んでいるのか、その再生の途は……。8・9月号の2回にわたって、特集します。
地域医療の再生をめざして―自治体病院の変貌とその背景、地域医療を守るための運動(山本 裕さん):各地の地域医療・自治体病院がいま、休止・廃止、公設民営化・大手医療法人への経営移行などで大きく揺れています。その背景には、「医療構造改革」「自治体構造改革」「医師不足」の“三重苦”、さらに地方財政健全化法、「公立病院改革ガイドライン」が新たな困難の要因として出てきています。本来の自治体病院の使命とは何か、地域住民や医療関係者・自治体労働者などによる取り組みをどう生かすか――。いくつものヒントを読み取っていただけると思います。
いのちが守れない!その苦難に立ち向かう人々(松久芳樹さん):「体調が悪いのに医療にかかれない。そのうち手遅れに……」。いのちが守れなくなっている今の事態に多くの人が怒りを抱いています。具体的な事例を紹介しながら、なぜこういう事態になったのか、その解決の道は何かを、わかりやすく示しています。
いま保健所はどうなっているのか 地方分権と公衆衛生行政の変遷―保健所行政改革―(青木 敦子さん):新型インフルエンザに24時間体制で対応する保健所職員の姿をテレビニュースなどで見て、心強く感じた方も多いでしょう。しかしいま「地方分権の推進」で、保健所も人員削減などで体制が大きく変えられてきています。公衆衛生のあり方を住民側から見直し、保健所の充実を求めることが大切な課題です。