福祉のひろば 2009年5月号 【特集】子どもの貧困Ⅱ-子どもが信頼できる社会をつくる-

福祉のひろば 2009年5月号 【特集】子どもの貧困Ⅱ-子どもが信頼できる社会をつくる-

販売価格:440円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2013年05月18日
ページ数 PDF:78ページ
内容紹介

【特集】子どもの貧困Ⅱ-子どもが信頼できる社会をつくる-

公立高校定時制の志願者が増えています。不況で家計が苦しく、私立高校を敬遠する家庭が増えたことが原因です。同様に高校中退や大学進学を断念したり、小・中学校で就学援助を受ける子どもたちも急増しています。この子たちの未来はどうなるのでしょうか。子どもの貧困問題は深刻で、総合社会福祉研究所では昨年8月の市民講座「『子どもの貧困』に向き合って」に続いて、今年3月1日に「子どもの貧困」研究会を開催しました。その報告と討論を中心に、特集として皆様にお届けします。

生田武志さん(野宿者ネットワーク)は、かつての日雇労働者とその子どもたちの貧困問題が今の不安定雇用の労働者とその子どもたちに繰り返される可能性が高いことを指摘し、『ホームレス中学生』などを例に「子どもたちが社会への信頼を失わないようにすることが大切」と報告。仲井さやかさん(大阪保育運動連絡会)は、保育料滞納などの問題を抱える親子を支える保育所の役割の大切さを指摘し、厚労省が進めようとしている保育制度改革ではそういう親子を弾き飛ばしてしまうと指摘。牧野真美さんは障害児をもつ母親として、障害児家庭の精神的・経済的な困難を具体的に語って下さいました。

また、中村強士さん(専門学校講師)は「子どもの貧困をめぐる政策課題」で、子どもの「最低限」の生活を社会的責任で実現するために必要な政策をわかりやすくまとめて下さいました。子どもに身近な学校・地域・行政・社会が何をすべきか、ご意見やご感想を編集室までお寄せ下さい。

◆【特別インタビュー 憲法と福祉を語る】では、同志社大学名誉教授の小倉襄二さんをご自宅に訪問し、お話を伺いました。今年89歳になる小倉さんからのメッセージです。他に、今夏(8月29・30日)に大阪での開催を予定している「第15回社会福祉研究交流集会」準備の様子や、3月に実施した「第2回釜ヶ崎のまちスタディーツアー」の報告を掲載。