状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2013年05月18日 |
ページ数 | PDF:78ページ |
【特集】福祉は若者にどう向き合うか(Ⅱ)
09年1月号特集「福祉は若者にどう向き合えるか?」では、ネットカフェ生活をする青年の労働と福祉の現実、イギリスでの青年に対する政策動向の紹介をしました。また、1・2月号の2回にわたり、定時制高校の生徒たちの現状を教員の座談会でお伝えしました。これらを受けて3月号で再び、福祉と若者について特集を組みました。
座談会「定時制高校生の仕事と生活から考える」では、定時制高校に通う生徒や卒業生のみなさんが、働きながらの学校生活やくらしの状況、将来の夢などを語って下さいました。「福祉・保育の仕事に就きたい」という発言はたのもしく感じます。
また、「青森からの報告―教え子から見える貧困」では、青森の高校教員の谷崎嘉治さんが、景気動向に人生を左右される高校生たちの様子を、年代を追って紹介して下さいました。競争原理・市場主義によって少数の「勝ち組」と大多数の「負け組」に人間を二分化するような社会ではなく、一人ひとりが大切にされ、生きいきと人生を歩めるような社会を実現するためにどうすればいいか、一緒に考えていただけたらと思います。感想をぜひお寄せください。
【トピックス】
◆「京都市の保育の根幹をなす『プール制』の堅持・拡充を求めて」は、保育園園長の藤井修さんが、京都市で1972年から実施されている「プール制」について、その役割(①正規職員の安定雇用、②保育体制の充実と労働条件の緩和、③園運営の安定化と近代化)と、それを崩そうとする国の保育制度改革と京都市の財政再建計画の問題点について報告されました。
◆「子ども・女性の性暴力被害を未然に防ぐために―女性支援の現場から」は、婦人保護施設長の横田千代子さんが、性暴力被害が子ども・女性に多大な悪影響を及ぼし、性情報が氾濫する中で被害を未然に防ぐための取り組みを報告されました。