【特集】福祉現場の働き手を守り、育てるために

「求人を出しても人が集まらない」「離職者が増えて現場の運営ができない」といった声があちこちの福祉現場から聞こえてくるほど人材不足は深刻です。この間の制度改革によって、現場労働者の賃金が著しく下がり、労働条件が悪化しているからです。　しかしながら、厚労省の認識は異なり、この深刻な事態を賃金・労働条件が原因であると認めていません。高齢者分野では、介護労働者は看護師の次に置かれていて決して条件が悪くないと、考えているのです。また業界は、マスコミがあまりにも叩きすぎてイメージが悪くなっているから人が集まらないというのです。今回の特集では、特集テーマでの鼎談をメインに、福祉現場の働き手を守り、育てるには何が必要なのか、真摯に語っていただきました。

また、「豊かで、希望あふれる福祉現場を築くために」（廣末利弥さん）は、人材不足の原因に鋭く切り込み、また「インドネシアからの介護士受け入れを考える」(黒田編集主幹)は、今回の受け入れ問題の現状と概要、問題の本質を解明しています。

トピックスは、６月に行った海外からの食材輸入現場の視察と学習会の報告と太田修平さんの「障害者・患者９条の会・２００８年総会を前に世界から戦争をなくしていくために」の２本です。