世の中は葉を中心にまわっているといわれます。よく見ると「葉」という字は「草」と「木」の間に「世」と書きます。野草をはじめ植物は、根から水を、葉から二酸化炭素と太陽光をとりいれ、葉緑体で光合成を行ってエネルギー源のでんぷんをつくり、酸素を放出します。
植物の生命活動で葉が出す酸素は産業廃棄物のようなものです。しかし自前で生きるためのエネルギーをつくれない動物は、この酸素がなければ生きることができません。人間も植物によって生かされているわけです。
野草には人間がつくる野菜に比べてたくましい生命力があります。野草を食べると人間は強くなります。野草を食べるということは、生態系・自然維持・食のありよう・食糧危機への対応・共同体・経済などの問題に根底でつながります。