2011年4月に京都市内で開講した市民大学院(文化政策・まちづくり大学校)の生活文化産業学の講義録/2012年度版です。わが国の基幹産業の一つとして見直されつつある生活文化産業について理解を深めて頂けるように作成しました。いま私たちは、仕事や生活の便利さではなく、心の豊かさが実感できて安心して生活できるような社会をつくってゆかなければならないと考えています。そのために必要な視点や考え方についてまとめました。
「農林漁業で成長戦略が本当に描けるのか?」
「各地域に固有の生活文化から本当に仕事が起こせるのか?」
「新たな産業を創造して一人ひとりが本当に幸せになれるのか?」
そういった疑問に自信をもって応えられるような内容となっています。この内容を読んで頂き、市民大学院・生活文化産業学の講義を聞いて頂ければ、新たな産業と、わが国の将来についてより明確なイメージを描けるようになることでしょう。
引き続き、2013年度も月2回(第1・3木曜日)に京都市内で講義を開催させて頂いております。その内容についてホームページやフェイスブック上に掲載し、新たな通信教育システムとして整備しています。気軽にコメントや質問などを返信してもらえれば幸いです。よろしくお願いいたします。
1.はじめに
2.生活文化産業におけるハードウェア
3.生活文化産業におけるソフトウェア
4.生活文化産業の国内展開
5.生活文化産業の海外展開
6.生活文化産業の永続展開
7.各地域におけるケーススタディ
8.ケーススタディ1/宮城・気仙沼での取り組み
9.ケーススタディ2/アメリカでの取り組み
10. ケーススタディ3/イギリスでの取り組み
11. ケーススタディ4/奈良での取り組み
12.地域を再生する「コモン・センス(より高次な共通認識)」
13.まとめ
目次 |
はじめに |
1-1.生活文化産業の最新動向 |
1-2.生活文化産業が目指すべき方向性 |
生活文化産業におけるハードウェア |
2-1.生活文化産業におけるハードウェアに関する新たな視点 |
2‐2.「食」から「衣」や「住」への事業展開 |
生活文化産業におけるソフトウェア |
3-1.生活文化産業におけるソフトウェアに関する新たな視点 |
3‐2.知(コンテンツ)・働(サービス)・集(イベント)の相互連携 |
3‐3.永続可能な産業の形成と日本経済のターニングポイント |
生活文化産業の国内展開 |
4-1.生活文化産業の国内における現状 |
4‐2.生活文化産業の国内展開 |
生活文化産業の海外展開 |
5-1.生活文化産業の海外における現状 |
5‐2.生活文化産業の海外展開 |
生活文化産業の永続展開 |
6-1.生活文化産業の永続における現状 |
6‐2.生活文化産業の永続展開 |
各地域におけるケーススタディ |
7-1.ケーススタディによるコモン・センスの探求 |
7‐2.コモン・センスと生活文化産業について |
ケーススタディ1/宮城・気仙沼での取り組み |
8-1.東日本大震災 被害について |
8‐2.一年8ヶ月が経ちましたが、仮設での事業の再開 |
8‐3.この状況で街はもうすでに破綻している |
8‐4.街が街として再生するために |
ケーススタディ2/アメリカでの取り組み |
9‐1.アメリカでの生活 |
9‐2.生活様式の違い |
9‐3.消費税 |
9‐4.育て方の違い |
ケーススタディ3/イギリスでの取り組み |
10‐1.英国に在住することになったきっかけ |
10‐2.日本食を紹介するケータリングの仕事 |
10‐3.私たちの生活文化そして経済をより豊かに再建できる源 |
10‐4.グローバルに考え、ローカルに行動する |
ケーススタディ4/奈良での取り組み |
11‐1.「食」について |
11‐2.「環境」について |
11‐3.「人財」について |
地域を再生する「コモン・センス(より高次な共通認識)」 |
12‐1.日本経済の再生に必要な「コモン・センス」とは |
12‐2.「コモン・センス」に関係する脳内ホルモン(神経伝達物質) |
12‐3.「コモン・センス」と地域活性化の担い手について |
まとめ |
13.まとめ |