川合いの地

川合いの地

状態 完成
最終更新日 2013年04月19日
ページ数 PDF:33ページ
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内容紹介

第1部雪子の章 越後平野を流れている信濃川は、新潟市付近で中ノ口川、鷲ノ木大通川と合流する。この川合いの地でおきた物語である。オリンピック選手にあこがれていた医者の娘・小川雪子。父の幸造は貧しい患者たちからなかなか治療代がもらえず、息子たちの学費捻出に困っていた。本家から雪子を三男の友三郎の嫁にと言ってきたが、十分な嫁入り支度をしてやれぬと断ってしまう。がっかりした雪子は、秋祭りの夜、小作人の鉄次郎と結ばれてしまい、子を身ごもる……
第2部絹枝の章 雪子の死後、戦争が太平洋に拡大し、鉄次郎も召集されてしまう。孤児になった娘・絹枝は、けなげに生きた。百姓仕事もし、定時制高校から保母学校へと進み、川合いの地で、絵の好きな寺の住職・三枝寿輔と会う……

目次
第1部雪子の章 (1)あこがれのオリンピック
(2)医は仁術なり
(3)秋祭り
(4)その結果にあったもの
(5)絹枝の誕生
(6)野バラの死
第2部絹枝の章 (1)戦争
(2)敗戦
(3)一枚の写真
(4)平和