安倍晴明を始祖とする裏土御門家の当主は代々陰陽師として隔絶した呪力を有していた。 幕末の動乱時に第二十八代目の当主を引き継いだ安倍溥明は、土御門藤子とともに孝明帝とその妹の和宮のために懸命の働きをする。