しゃんしゃんと、鈴が泣く。ほろほろと、里がわらう。

しゃんしゃんと、鈴が泣く。ほろほろと、里がわらう。

状態 完成
最終更新日 2013年03月18日
ページ数 PDF:34ページ
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内容紹介

美しい里山に暮らすユキノと、その娘キイ。お頭(おつむ)の足りないキイを深い愛情で育てるユキノは村人から慈しまれるが、12歳になったキイを残して死んでしまう。その後村人たちに育てられ、お頭が足りないながらも美しく、心根の優しい娘に成長するキイであったが、いつしかその身体はヨソの村の男たちの格好の餌食となり…。「子消し」、つまりは堕胎を裏業とする産婆によって、三回の子消し。しかし三回目に取り掛かろうとしたとき、産婆は知る。その相手に、キイは恋心を抱いていたのだ。産ませてやりたいという産婆の思い、そして決断。しかし愛しい男の子どもを死なせてしまったと深く悲しんだキイは、首をつってしまう。それから二年の年月が流れ…。産婆と、同じようにキイを慈しんできた寺の和尚が、可愛らしく育つキイの娘に目を細めるのだった。